開業医の不動産投資は不利なの?
「医師の不動産投資では開業医は不利」。
そんな内容について耳にしたことがある開業医の方は多いのではないでしょうか。近年、医師業界全体的に不動産投資への関心が高まっていますが、一方で「開業医はやるべきではない」といった偏った情報により、医師の中でも開業医は不動産投資に対して積極的ではない方が少なくありません。
今回は、本当に開業医は不動産投資では不利なのか、開業医が不動産投資を行うメリットについてご紹介します。
不利かどうかは業績次第
開業医の不動産投資は不利。そんな情報が数多く発信されていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
これに関しては「決してそんなことはない」ということが結論です。確かに、業績が不安定な開業医であれば融資が受けにくかったり、節税効果を得られなかったりするという不利な点はありますが、順調に業績を伸ばしている、もしくは収益が安定している状態であれば、銀行からの融資は勤務医同様に受けやすいです。
開業医における不動産投資のメリット
開業医が不動産投資を始めるにあたり、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、医師の中でも「開業医」にスポットを当てた不動産投資のメリットについてご紹介します。
万が一の事態に備えられる
医師は一般的に「高収入」「安定性が高い」などと言われていますが、開業医となるとそうはいきません。安定して働く勤務医の医師と比較すると、開業医はどうしても不安定さが目立ちます。
収益が安定しなければいずれは廃業に追い込まれてしまいますし、きちんと集客できなければ収入は増えないままです。
最悪の場合、「事業失敗」にもなりかねません。しかし、そういった万が一の状況に備えておけるのが「不動産投資」なのです。収入源を一つにせず、複数確保することで収入面における不安はある程度軽減できます。
不動産の規模によっては、不動産投資で得た家賃収入だけでも生活を成り立たせることができ、さらに気持ちに余裕が生まれるでしょう。
手間が少ない
開業医は基本的に非常に忙しいです。スタッフの数が少なければその分医師自身の負担も増え、朝から夜まで目まぐるしく働いているというケースも少なくありません。
こうした生活では、手間がかかるような副収入はなかなか実現できないもの。しかし、不動産投資であれば基本的に手間がいらないためおすすめです。
こまめに対応するような業務はありませんし、管理会社に委託すれば入居者の確保から入居者のトラブル、修繕などのメンテナンスまで全て引き受けてくれます。
自分のライフスタイルに合わせて運用スタイルを決められるのは不動産投資のメリットともいえるでしょう。
多忙な開業医の方であれば、数ある投資方法の中でも「不動産投資」が最もおすすめできるといえます。
収益が安定していれば融資を受けやすい
不動産投資を始めるにあたり「融資を受けたい」と考えている方は多いと思います。基本的に医師であれば融資はスムーズに受けられるのですが、開業医の場合は現在の状況に大きく左右される傾向にあります。
しかし、収益がある程度安定している、開業してから10年以上経過しているなどであれば、銀行側も「安定している」と判断し、融資の審査を通してもらえるでしょう。
また、万が一開業医としての収入が不安定な場合でも、「事業計画書」を丁寧に作成すれば融資が下りる可能性が高いです。
実際、無職でも融資を受けられた、というケースが存在するため、現時点で収益に不安がある開業医の方も「事業計画書」の作成を検討してみてはいかがでしょうか。
ただ、「医師」という属性そのものが銀行にとっては高ポイントであることには変わりはないため、融資についてあまり不安に思う必要はないでしょう。
事業展開の場所として活用できる
「いずれ事業を大きくしたい」「他にも医院を設けたい」など、事業拡大を検討している開業医には不動産投資をしておくことをおすすめします。例えば、不動産投資で購入した物件を将来のさらなる開業先として所有しておくことができ、将来の事業拡大をスムーズに進めることができます。
また、購入する不動産によっては、将来的に価格が上昇する可能性もあるため、安価な今のうちに購入しておくということも可能です。
もちろん、事業の拡大を取りやめても「賃貸」として貸し出せば、一般的な不動産投資のように毎月安定して家賃収入を得ることができます。
現在、事業拡大を検討している開業医の医師の方はぜひ、不動産投資で準備を進めておきましょう。
開業医は不動産投資を!
医師の不動産投資というと「勤務医」の有利性やメリットが挙げられることが多い傾向にあります。しかし、実際には開業医でも十分メリットを得られるため、基本的に「勤務医」「開業医」問わず医師であれば不動産投資が向いているといえます。
ぜひ、今回の記事を参考にしながら不動産投資を検討してみてはいかがでしょうか。