The feeling
doctor specialty
わたしたちが
医師専門コンサル会社に
なるまで
品川駅近くの30㎡程の小さなオフィスでスタートし、そこから3期目まで、当社も一般的な不動産投資コンサルティング会社と同様に営業活動を行い、顧客のお客さまは公務員、会社員、経営者の方なども割合として多くいらっしゃいました。もちろん当時から医師のお客さまも担当毎に数名はいらっしゃいましたが、医師を専門にしてコンサルティング事業を行っているわけではありませんでした。
あるとき、知り合いの社長さまとのご縁からご紹介頂いた、沖縄県にある大型クリニックの理事長との出会いがきっかけでした。当初は別案件としてのご相談ではあったのですが、お話を進めるにつれて、経営されているクリニックのお話になりました。
そのクリニックは大所帯で地域密着型、事業としては回っていたが経営が非常に厳しい状況にあり、なんとかならないものか、というご相談でした。当時、将来的な海外貿易事業も視野に入れ、関税メリットのあった沖縄県内での事業展開を検討していたこともあり、縁を感じてクリニック経営再建の着手を決めました。
結果的に、2年以上の時間を要する社運をかけた一大プロジェクトとなった訳ですが、実際に行っていたのは定期的な資金援助と経営コンサルティング。そしてこのコンサルティング体験こそが、後に当社が医師専門になった転機でした。
このコンサルティングにおいて重要だったことは、まず目標に対するボトルネックを見つけ、次に実現可能な解決手段を考案、そしてその手段による目標達成というベクトルを職員全員で合わせることでした。そこでまず、職員一人ひとりからお話を聞かせて頂くのですが、本当に長い時間、沢山の医師の皆様とお話しをしました。気付いた時には、中には友人と言っても過言ではない関係性になっていた方もいました。そして、あるとき気づきました。『医師だって、“先生”の前に一人の“人”なんだ』ということに。
それまで私たちにとって医師とは、医師という職種、またはカテゴリでした。白衣を纏ったいわゆるお医者様であり、先生であり、お客さまでした。しかし、友人・知人として話してみると、職業が医師であるだけの◯◯さんという一人の人間だったのです。当たり前のことなのですが、私たちはその時はじめてリアルに感じたのです。
医師という“人”とお付き合いをする中で、その悩みの深さと言いますか、高い社会(地域)貢献を果たす役割に対し、個人として報われていない方が非常に多いという現実を知りました。
医師になるまでには、例外なく高い志と相当の努力が必要だったと思います。しかし、医師の方々の私生活や資産状況を見聞きすると、睡眠もろくに取れないほど忙しい時が多々あり、仕事として行っている医療行為に対しても色々なリスクもある。しかも診療報酬推移が例年減額傾向の日本国内では、病院一か所での報酬は高額とは言い切れず、また務める病院によっては人間関係が非常に複雑である」ということでした。
話を聞いていくうちに私たちは、今自分達の目の前に、こんなにもコンサルティングの必要性がある職業の“人”は他にいないという想いに至りました。
そして、私たちは決意しました。『医師も』コンサルする企業という中途半端な立ち位置ではダメだ、『医師だけ』をコンサルする企業にならなければならないと。
「医師だけを専門にする不動産投資コンサルティング会社」と口で言うことは簡単です。しかし、それだけでは医師の方に信用していただくことはできません。そのため私たちは次のことを徹底しました。
まずは、電話営業の完全撤廃です。不動産会社の営業といえば、押しの強い営業で、嫌なイメージをお持ちの方も少なくないと思います。この最たる例が電話営業です。ですので、これを完全に辞めることにしました。次に反響対応、お問い合わせへの対応のことですが、これも「医師の方だけ」に対応することに決めました。これらは、一辺に行うには経営的に非常にハイリスクな決断ですが、このくらいのことをしなければ、医師専門と謳ってはならないと考え、実行しました。
そして私たちは、『医師専門のコンサルティング会社』と名乗るようになりました。
医師専門である強みは、医師の方個人個人の強みを最大限に活かせる提案を、会社として行うことが出来るという点です。一つ例をご紹介いたします。
あるお客さまの夢を不動産のちからで形にした例です。正確にはお客さまの奥様の夢になりますが、その夢とは、高齢者や障害者が気軽に集い、活躍できる交流の拠点を作るということでした。実は奥様自身も突然障害をかかえ、つらい時期を周り方の応援で乗り越えることができたという経験があり、自分も人の役に立ちたいという想いがその根本にありました。このお話に感銘を受けた当社は、建物と土地という形で援助を行いました。結果、2017年4月に複合型医療・福祉交流施設『木のおうち』が開業し、お客さまの夢を叶えるサポートができました。
当社は、不動産を購入してもらえれば終わりという考え方ではありません。その医師の方の願いを実現するために、『不動産のちからでできること』を提案していきたいと考えています。
当社にとって、医師のお客さまを一顧客とは定義しておりません。誤解の無い様に先にお伝えさせて頂きますが、私たちは「医師の開業支援を目的に」行っているコンサルティング会社とも、少し違います。
日々頂く反響のご対応内容として、一般的な投資用不動産のご提案も当然日々必要に応じて行っておりますが、『一人ひとりがビジネスパートナーに近い存在』だと考えております。
それは、当社の地域貢献事業や社会福祉問題解決に寄与する事業展開構想など、企業として志して構想するその先に、自然と「医師」という方々の専門的な力や高い志、ご協力が必要になる事が、本当に多くあるからです。
当社はあくまでも不動産会社。私たちだけでできること、創造できることには限りがあるのも事実です。
だからこそ、医師の方々が持つアイディアや可能性、想いを形にするお手伝いを、時には「一から一緒に」形にといった例も上記のようにあります。それこそが、私たちが志し進んでいく『不動産会社らしい不動産会社からの脱却』への挑戦に繋がると確信しています。
私たちは、
医師だけを専門とする
不動産投資
コンサルティング会社です