一棟マンション投資ってなんだろう？

税金対策や将来の資産形成のために、マンション投資を検討している医師の方も多いでしょう。マンション投資には、区分マンション投資と一棟マンション投資など、さまざまな方法があります。

ここでは、一棟マンション投資の特徴や、メリット・デメリットなどを紹介します。マンション投資を成功させたい医師の方は、ぜひチェックしてください。

一棟マンション投資とは、その名のとおり、マンション一棟を丸ごと購入する投資方法です。部屋だけでなく、土地を含めたすべてが対象となるため、規模が大きいのが特徴です。以下のようなメリットがありますので、確認しておきましょう。

マンション投資を成功させるためには、空室を減らし、安定した家賃収入を確保することが大切です。一棟マンション投資は、区分マンション投資と比べて、空室リスクを回避しやすいのが大きなメリットといえます。複数の部屋を所有できるため、空き部屋が出たとしても他の部屋の家賃収入でカバーでき、収入が0になることは少ないのです。

区分マンション投資の場合、マンションの管理規約や所有者の考え方もあるため、自由に修繕やリフォームを行えないケースもあるでしょう。一棟マンション投資であれば、敷地も含めた全体が自分のものであるため、修繕やリフォームを自由に行えます。

入居者を確保するために部屋のリノベーションをする、資産価値を上げるために宅配ボックスやオートロック設備を整える、といった対策も行いやすいでしょう。

マンションなどの建物は、経年劣化により少しずつ資産価値が低下していきます。修繕やリフォームなどを行ったとしても、耐用年数が過ぎてしまうと、資産価値はほとんどなくなってしまいます。

一方、時間が経過しても資産価値が下がりにくい土地を所有できることは、一棟マンション投資の大きなメリットです。周辺環境の変化や経済状況によっては、土地の価値が上がることもあるため、将来的に大きな利益を得られる可能性もあります。

一棟マンション投資にはメリットもありますが、以下のようなデメリットもあるため注意が必要です。順番に見ていきましょう。

一棟マンション投資では、区分マンション投資よりも多額の資金を投入するため、失敗したときの損失が大きいといえます。たとえば、地震などの災害で建物全体に被害が及ぶと、資産価値が下がる、家賃収入がなくなる、多額の修繕費用が必要になる、といった大きな損失が発生するでしょう。

規模が大きいために管理の費用や手間がかかることも、一棟マンション投資のデメリットです。各部屋や建物の外壁だけでなく、緑地や駐車場、エントランスといった共用部分も管理する必要があります。管理会社に委託することが一般的ですが、敷地が広い分、管理費用も高くなってしまうでしょう。

一定期間、運用した後、売却して利益を得ようと考えることも多いでしょう。しかし、マンション一棟を丸ごと購入したいという人がなかなか見つからないケースもあります。投資額が大きいために、区分所有マンションより買い手が見つけにくいのです。

一棟マンション投資を成功させるためには、以下のポイントが大切です。

一棟マンション投資を成功させるためには、まず、アクセスや周辺環境のよい物件を探すことが重要です。駅やバス停から近い物件は人気が高いため、入居者もすぐに見つかるでしょう。急行が停まるような大きな駅であれば、さらに価値は高いといえます。

周辺環境を確認することも大切です。病院や学校、スーパーなど、生活に必要な施設が充実しているエリアは人気があります。安定した家賃収入を得るため、アクセスや周辺環境、その地域の治安や人口推移などについても調べておきましょう。

医師の方が不動産投資で成功するためには、レバレッジをうまく利用することが大切です。レバレッジとは、いわゆるテコの原理のことで、自己資金以上の資金を動かすことを意味します。

一棟マンション投資を始めるときは、金融機関から融資を受けるのが一般的です。それによって、自己資金以上の物件を購入できます。社会的信用や資金力の高い医師であれば、投資に有利なローンを組むことも可能ですので、レバレッジをうまく活用して、資産価値の高い物件を購入しましょう。

今回は、一棟マンション投資の特徴や、メリット・デメリットを紹介しました。一棟マンション投資によって大きな収益を上げられる可能性はありますが、失敗したときのリスクも大きく、管理に手間がかかるというデメリットもあります。

一方、区分マンション投資によって、複数のマンションの部屋を所有しておけば、リスクを分散しながら家賃収入を確保できます。投資初心者の医師の方にもおすすめですので、ぜひ検討してみてください。