医師の働き方から考える資産運用の必要性について
医師は高収入を得られる職業ですが、働き方改革は進んでおらず、依然労働環境は厳しいままです。多くの医師が週に50時間以上働いており、10%の医者が年間2,000時間もの残業をしています。労働環境の厳しさから早めにリタイアせざる負えない可能性もあり、高額な教育費、開業後の運営なども含めて考え、資産運用をしていくことが大切です。
医師の働き方は依然改革できていない
近年「働き方改革」が行われている業種は多いですが、医師に関しては依然改革が行われていないのが現状です。厳しい環境に置かれていることは、厚生労働省が公表している「医師の働き方改革に関する検討会」の資料からもわかります。
週勤務時間は50~60時間が最多
病院に勤務している医者の週勤務時間の割合は、週50~60時間が最も多く約24%です。次いで多いのは週40~50時間で約21%、週60~70時間で約18.5%となっています。
一般的な週休2日制、1日あたり8時間労働の企業であれば、最大40時間の労働となることを考えると、医師の労働時間は明らかに長いです。週に70~100時間以上働いている方も約22%と報告されているため、病院勤務医の働き方はかなり過酷です
10%の医師が年間2,000時間の残業
医師は残業の多い職種でもあり、約10%の方が年間2,000時間も残業していると言われています。ただし残業時間が多くなる傾向にあるのは、地方にある待遇の良くない院での話です。
やはり働くのであれば待遇の良いところのほうが良いため、ヘッドハンティングされた多くの医者は待遇が良く、本給の高い東京の病院に移ります。そのため、条件の良くない病院に勤務している医師は、より厳しい働き方を求められるようになります
高収入でもマネーリスクを抱えている!?
医師と言えば厳しい働き方を強いられる代わりに高収入であると言われますが、収入の多い医者という職業においてもマネーリスクを抱えているため、将来的な資産運用について検討することは必要です。
教育費
もし子どもを私立の医学部に通わせる場合、1年間に1,000万円以上の学費が必要な場合もあります。私立大学医学部の平均初年度納入金は、入学金と授業料、実習費だけで約730万円とされており、その他に必要となる費用は含まれていません[3]。
大学によってはさらに高額の授業料、実習費が必要になる場合もあるため、6年間の学費だけで約6,000万円~1億円もの支出となる可能性があり、資産運用の重要性は明らかです。
リタイア後の収入
仕事をリタイアした後の収入についても考慮しましょう。特に開業医の場合は勤務医よりも年金額が少なくなりますが、勤務医であっても退職金が期待できないケースも考えられます。一般的には1ヶ月につき35万円あればゆとりのある生活が送れるとされていますが、リタイア前に高収入であった医師ほど毎月35万円では少ないと感じられます。
医者という職業は生涯職ですが、医者の働き方の過酷さを考えると、身体的な理由でリタイアせざるお得ない可能性も考えられます。
開業後の運営
開業を目指している方であれば、開業後の運営が軌道に乗らず、収入が大幅に減少してしまうリスクを抱えています。医者としての能力がどれだけ高くとも、開業医には経営能力が必要です。経営能力の低い方が開業した場合、マネーリスクは非常に高くなるでしょう。
近隣にある同じ科目を設置する病院がライバルとなる可能性もありますが、開業に向かない診療科も存在しているため、開業への検討は慎重に行うべきです。
不動産投資による資産運用を上手く活用しよう
高収入であっても多くのマネーリスクを抱える医師という職業では、収入を不動産投資に利用して効率よく資産を増やしていくことがマネーリスクの解消につながります。
得た収入をそのまま使っていては、収入以上の支出があった場合に対応できません。しかし不動産投資で資産運用を行えば、収入に利益を加えて対応することが可能です。医者は高収入だからこそ不動産投資に利用できる資金も多く、効率的な資産運用ができる職業とも言えます。
マネーリスクの多い医師は不動産投資で資産運用を!
医師は高収入ですが、様々なマネーリスクを抱えているため資産運用が必要です。教育費が高額になる可能性、開業後の運営が行き詰まる可能性、リタイア後の収入などが問題点です。生涯職ではありますが、過酷な働き方のため早めにリタイアしなければならない可能性もあります。
マネーリスクを少しでも減らすためには、不動産投資を活用して資産運用を行うことが欠かせません。